建設工事の作業過程において、すべての関係請負人が作業を安全に正しく作り上げるためには、その作業の特性と、作業者の特性の両面について考慮して適切に配置する必要があります。
このように作業に最もふさわしい作業者を配置することを適正配置といい、それらを管理するための安全書類が『適正配置通知』です。
適正配置通知(高血圧・低血圧)とは?
適正配置には作業に最もふさわしい作業者を配置する必要があり、そのためには作業者の特性を把握、管理をしておく必要があります。
作業者の特性は、作業を遂行するための心身能力であり、性別や年齢、資格や知識、技能、体力などの健康状態、性格、心理状態などの要素で構成されています。
そのうち、作業員の血圧状態によっては配慮すべき作業があります。
血圧状態によって作業員の健康状態の懸念がある場合に、就業を制限させるために記載するのが『適正配置通知』です。
健康診断によって高血圧(最高160mmHg以上、最低90mmHg以上)や低血圧(最高100mmHg以下、最低60mmHg以下)が判明している作業員は、身体に負荷のかからない作業に配置することが安全衛生上義務付けられています。